昨日は、蚊ボのお通夜だった。
長い闘病生活を終えて、彼女は旅立った。
本当に大変な生活やったんやな。
直接、最後のお別れをさせてもらうことができた。
彼女の表情には、安堵感があったように思えた。
生前、、、
8年ほど前、「E」というバンドと、
白黒法師はファミリーのようなバンド仲間であった。
(どちらも解散してしまったけどね…)
白黒法師というのは、ラムダ率いるスリーピースバンド、
後に、ベースが脱退、ボーカルとして私が加入することになる。
ベースがいない中の、レコーディング。
その際、ベースを担当してくれたのが、蚊ボだった。
彼女は、私より4つほど年上のお姉ちゃんなんやけど、
年齢を聞いて驚いたのを覚えてる。
めちゃくちゃ細くって、めちゃくちゃ髪長くって、
おまけにド金髪・・・年齢不詳で、、、とても若く見えた。
そんな蚊ボは、めちゃくちゃ綺麗な存在感があった。
うん、ステージでベースを弾いている彼女は、とても美しいと思った。
蚊ボとは飲みにいったりもした。
お互いのバンドのリーダーの愚痴…(苦笑)
盛り上がるのは、いつもコレやったなぁ。
「ガールズバンドをやろうと思ってるんやけど、
歌ってみる気ない?!遊びバンドだけどね。」
と、蚊ボがいう。
私は、
「やりたいけど、奴(ラムダ)に怒られるやろな~」
「うん、わかるわかる。やめといた方がいいかもね~」
なんて話もしたなぁ。
まあ、ガールズバンドの実現はなかったけどね。
女同士というよりは、バンド仲間との会話だったな。
当時、お互いのバンドは、年齢のせいもきっとあるだろうけど、
殺伐とした空気が常に流れていた…。
今となっては、そんな時代を一緒に過ごせたことを本当にうれしく思う。
それに、、、蚊ボの存在に感謝しています。
ありがとう!!
いつの頃か、手術入院をしたと聞いた。
すでに、重い病気にむしばまれていたけど、
お見舞いに行ったときの彼女は笑顔を見せてくれた。
いつもそう、自分のことよりも、私の体を気遣ってくれた。
とても優しくて、強い人だったなぁ。
お通夜に向かう、西荻窪の駅のホームからは、
今までみたいこともない大きな富士山の影が見えた。
なんかね、蚊ボがそこに居る気がしたよ。
長い長い闘病生活、本当に大変やったことでしょう。
少しでも、楽になれていたら嬉しいです。
死後の世界があるのなら、そこで待っていてほしい。
いつか、みんなそれぞれのタイミングでそこに行くからさ。
本当に、ありがとう。
安らかに、安らかに、眠ってください。